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独特のデコボコ感が魅力の活版印刷

技術

活版印刷という印刷技術をご存知でしょうか?

活版印刷とは活字組版(活字を組み合わせて作った版)を使った印刷方法で、「活字」と呼ばれる鉛で出来た文字を一文字ずつ拾い凸状に製版された部分にインクを付けて紙を乗せ、上から圧力をかけることで紙にインクを転写するものになります。
圧力をかけることによって独自の凹凸が出たり、刷りムラが出たりなど1枚づつの仕上がりに個性が出るのも特徴です。

漢字も含めるとその数はとても膨大!

1字づつ手作業で配置!

黒い丸がインク面で活版に塗布、手前のレバーを引いて圧力をかけます

\独特のデコボコに注目!/

その歴史は古く、諸説ありますが11世紀の東洋で生まれたと言われています。
西洋では14世紀に発明され、鋳造技術や印刷機の発明もあって代的な活版印刷技術が確立、それまで主流だった写本や木版に代わって世界各地に普及していきました。

ですが東洋では19世紀まであまり普及しなかったようです。
というのもアルファベット26文字で済む西洋と比べて、漢字文化のある地域では膨大な数の活字が必要だったためと言われています。

日本でも幕末から明治時代にかけてようやく本格的に導入が進み文字印刷の主流となりました。
1970年代に写真植字DTP(卓上出版:いわゆるPCとプリンタで作業を行うこと)の発達などからその数は減少し、現代では商業印刷の役目からは退いています。
活版印刷用の機材も処分されることが多いようです。

そんな活版印刷ですが完全になくなったわけではありません。
その独特の味わいには現代の印刷物にはない魅力があり、名刺や招待状などのペーパーアイテムとして再び注目されています。
インターネットで取り扱っているところもありますので、ちょっとかわった印刷で作りたいという場合には利用してみてはいかがでしょうか!
※ワールドプリンティングでは活版印刷の取り扱いはありません。ご注意ください。

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